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2023.10.20

《column.04》買い物が誰かのためになる

kissora

慌ただしく過ぎていく日々の中で、
何が大切で、何がそうじゃないかを 自分の目で見極め、
一日一日を丁寧に、シンプルに暮らしたい。
そんな日常にそっと寄り添う 「kissora」との生活。
そんなコンセプトを掲げたkissoraが、
皆さまと革との毎日をより豊かに彩れるようにと始まったコラム企画。
革についての知識やひとつのトピックを深く掘り下げた内容をお届けいたします。
ぜひご一読ください。

コラム・04

買い物が誰かのためになる

第4弾のコラムとなる今回は「買い物が誰かのためになる」をテーマに展開をしていきます。メイドインジャパンの革製品を取り扱うkissoraですが、社会貢献活動の一環として社会福祉法人 日本ヘレンケラー財団の活動に共感し、取り組みの中で生まれた生地を使用させていただき製品化をしているアイテムがあります。今回はそんな活動の一環について掘り下げた内容をご紹介します。

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ヘレンケラー財団 / シルフについて

kissoraでは「さをり」と呼ばれる手織り手法を通して生まれる生地を使用した製品作りにより、社会貢献の一環にも参加させていただいております。その生地を提供し取り組みの橋渡しをしていただいているヘレンケラー財団より小規模多機能型事業所「織流布(以下シルフ表記)」を担当されている今川様に実際の店舗にお越しいただきお話をお伺いしました。

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ヘレンケラー財団は大阪市にある社会福祉法人で、入所施設や福祉サービス事業などの取り組みを行われています。その中でもシルフは小規模多機能型事業所で就労継続支援B型と生活介護のサービスを展開しており、就労継続支援B型ではパン、クッキーの製造、販売を行って店舗も構えています。一般就労が困難な障がいのある方々に対して就労の機会を提供する事業の一環として作業所を設けており、生活介護のさをり工房は、さをり織りを中心とした作業内容を展開しています。現在、20〜30代を中心にした利用者さんが所属されており、定員28名の全員の方が「さをり」を織ることができます。

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| なぜkissoraとコラボレーションなのか
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そもそもkissoraが「さをり織り」と出会ったのは、関西地方が産地の革も使用するkissoraが、現地を訪れた際に大阪の鞄メーカーさんの近くにシルフの作業所があったことがきっかけでした。「隣のよしみで見学させていただいたのですが、これまでにない生地の雰囲気に感銘を受けました。革も部分的に使いながら、さをり織りとのコラボレーションができたらと思いました。(kissora チーフディレクター:秋月)」一本一本の糸を人の手で紡ぎ、自由に織りなされる生地に魅了されたことがきっかけで、このコラボレーションは始まりました。主にコースターやポーチとして製品化されていた「さをり織り」はkissoraとの製品化で鞄や財布、ポーチへの展開することとなりました。

| 取り組みを通して大切にしていること
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「取り組みの中で特に大切にしていることは 利用者さんのモチベーションを上げていくこ とです。作業所の中で製作を続ける利用者さん達は、 自分たちの製作したものがどのような成果 物になったかを見る機会がなかなかありません。ですが、このように製品になったり店頭に並んでいる様子を写真に撮って持ち帰ると大変喜び、日々の作業のモチベーションに繋げているように感じます。」と今川さんは語ります。さをり織り自体は元々、授産施設で行われていた活動を引き継いだ形で残っている活動であり、シルフ内でも生活介護の分類で販売目的としては重きを置いておらず、安心安全に生活して帰れる環境を保持することが目的となっており、居場所としての認識に重きを置かれています。しかし、製作を行われている方々の気持ちが外へ向いていることも事実で、より多くの方々に「さをり」を使ってほしいという想いを抱いています。

| 取り組みを通して目指すもの
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「ここ10年で『さをり織り』の認知度は上がりつつあります。その価値観に共感して好感を抱いていただいている方が増えたことも実感しています。ですが、もっともっと多くの方に『さをり』の製品としての魅力や『さをり織り』という技術自体への興味を持ってもらえたらと願っております。特に若い世代の方々に届いてほしいです。我々も時代に合わせたものづくりを目指しています。(語:今川さん)」この度2023年10月に取り組みを経た寄付を送らせていただきました。kissoraとしても、より一層の活動の繁栄にお力添えできるよう、より良いものづくりを目指してまいります。店頭でお見かけの際はぜひお手にとってご覧ください。

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さをり織について
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《自分の持って生まれた感性を最大限に引き出す》ことを主眼に既成概念にとらわれない手織り手法として1968年に大阪在住であった城みさをさんが考案した「さをり」。「さをり」は見本、手本といったものはなく、老若男女、障がいの有無を問わず誰でも作り手となれる手法です。作り手の自由な視点と豊かな想像力を尊重し、ユニークでオリジナリティ溢れる生地として織りなされます。

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手織りで一つとして同じものがないという価値観だけでなく、素材としても重宝される存在の「さをり」。可愛らしい色合いと華やかな配置で一見繊細な製品に見えますが、タフな糸を何重にも織られる「さをり」は丈夫であることも魅力の一つとされています。一本一本意思のある糸が紡がれており、へたることなく長くお使いいただくことができます。
製品の特性上、店頭のみでの販売とさせていただいております。店頭に並ぶ製品は一つとして同じ模様がないため、ぜひお近くの店舗にて自分にぴったりの模様に出会っていただけますと幸いです。

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※さをりアイテムについてはお近くの店舗へお問い合わせください。

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同じものがないということ

革製品が自然のもので同じものが一つとしてないことと同様に「さをり織り」で紡がれた生地も一つとして同じものはありません。唯一無二に出会えるという価値観が「さをり織り」というものをより豊かにしています。また、kissoraで製品化している「さをり」では糸の形状で少し膨れる部分や手織りならではのムラも魅力、感性として活かし、表現しています。

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上記の写真は、サックスバー モノアイ四條畷イオンモール店にて実演していただいた様子です。見えにくい手元を指の感覚を頼りに、糸を手繰り、紡いでいく姿は目を奪われる光景でした。配色も作り手の感性で次の糸が選ばれ、みるみるうちに糸が生地へと生まれ変わりました。

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個人差はあるものの、1カ月半ほどで織られる「さをり」は約6mほどの反物。マフラーや鞄など、成果物となるものに合わせた幅で製作されます。そうして生み出された大量生産では叶わない魅力が詰め込まれた「さをり」の生地を大切に使用させていただきバッグや小物に変身させてお客様のもとにお届けしています。

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買い物が誰かのためになる

kissoraの大元である、東京デリカ / サックスバーホールディングスではSDGsやエシカルファッションを積極的に考え企画、製作する活動も行なっています。その理念を大きな柱として「買い物が誰かのためになる」とコンセプトを掲げた店舗「サックスバーmono+i」を展開してしております。モノをつくる・つかうことと社会貢献への想いを掛け合わせた参加型の社会貢献テーマショップです。

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店舗には再生繊維やリサイクル素材を採用した商品が並び、購入することで寄付ができる仕組みになっています。今回のコラムでご紹介している「さをり織り」の製品もそのひとつです。コロナ禍において、日本だけでなく世界的に貧困問題が拡大しています。「社会貢献をしたい気持ちがあってもどのように行動すれば良いのか分からない」「何かできることがあれば…」そんな気持ちがあっても、実際に社会貢献ができる機会はなかなかありません。
そんな想いのある方々に向け、普段の買い物が誰かのためになる社会貢献テーマショップとしてオープンしました。カラフルな店舗デザインは、SDGsカラーをイメージしています。

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下記店舗では売り上げの一部を
社会福祉団体へ寄付させていただいております。

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サックスバーモノアイ 四條畷イオンモール店
大阪府四條畷市砂4-3-2 イオンモール四條畷 1F

サックスバーモノアイ幕張新都心エキマエ店
千葉県千葉市美浜区豊砂1-1
イオンモール幕張新都心 エキマエモール 2F

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