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kissora 10th Anniversary – 10年を振り返る –

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kissoraの10年を振り返る

2012年5月22日、東京都墨田区・スカイツリーのお膝元にある商業施設 東京ソラマチの開業と同時に立ち上がったレザーグッズブランド kissora(キソラ)。土地の歴史が持つ「革作り」という地場産業と、製品を作る「職人」にフォーカスし、彼らの堅実なものづくりとメイドインジャパンへのこだわりを胸に10年の歩みを進めてきました。そして10th Anniversary yearであったこの1年。節目を超えて新たに歩みを進めるkissoraが、ふと立ち止まってこれまでの日々を振り返ります。これまで長年kissoraを愛していただいている方々、これから出会う皆さまにぜひご一読いただければと思います。

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※バナーをタップしても該当箇所をご覧いただけます。

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わたしたちが作るのは、『made in JAPAN』のレザーアイテム
慌ただしく過ぎていく日々の中で、 何が大切で、何がそうじゃないかを
自分の目で見極め、一日一日を丁寧にシンプルに暮らしたい。
そんな日常をそっと寄り添う「kissora」

ロゴについて

月に砂時計を持った天使が座っているkissoraのロゴ。「月」「砂時計」は《時間》、「天使」はギリシャ神話のクロノス(時間や命を司る神様)をかたどったもので、クロノスも《時間》を意味するものとしてデザインされました。革製品は長い時間をかけることでその良さが現れてくる。そして時間をかけてkissoraのアイテムを長く愛してほしいという願いから《時間》の概念が濃く反映されることとなりました。ロゴが完成したのはkissoraが創立された時と同じ2012年の頃。当時からの担当者であった2人はもともと野球少年でした。革は幼い頃から野球のグローブで慣れ親しんだ素材であり、時間を掛けて使えば使うほどアジが出てくる素材、愛着が湧いてくる素材であるということは頭に染みついていました。その魅力を伝えたくて、時間を連想させるブランドロゴにしたいと考えました。

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ロゴが考案された当時は木や時計のマークも候補に上がっていました。この案一覧を見ても当初から《時間》の概念を大切にしていることが伺えるかと思います。我々kissoraは出来上がったばかりの新品の商品を「未完成品」と呼んでおり、時間をかけて育て、愛着がある商品となり、横にいてほっとする安心するアイテムになってほしいという想いと願いを込めて「時間」というキーワードを大切にしてきました。

ブランド名ついて
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我々のブランド名「kissora」は「kiss」と「ora」を組み合わせた造語で『時間にキスをする』という意味合いで名付けられました。「ora」はイタリア語で《時間》を意味する単語です。
また、発音に置き換えることで浮かび上がる「ソラ」の言葉は、kissoraの一号店となった東京ソラマチ店を想起させます。ソラマチの土地が持つ地場産業を大切にしながら、ものづくりを続けていこうとする想いが込められているともいえます。

kissoraのお店

kissoraは全国に15箇所のオンリー店、約100箇所の一部お取り扱い店舗がございます。一部を除くオンリー店舗では店内に工房や作業スペースを完備し、店頭でのワークショップや修理、セミオーダーの製作などに活用されています。

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また、2021年より日本皮革製品メンテナンス協会が新たに発足したレザーケアマイスター制度の資格を持った店長が店頭にも年々増えております。革についての知識だけでなく、革に起こるトラブルについての正しい対処方法やそのケアの知識、技術を持った者で、kissoraでお買い求めいただいた商品のケアや店頭でのアフターメンテナンスも可能にしています。kissoraに立つスタッフはファッションとしての鞄や財布だけでなく「ものづくり」としての商品価値にも趣を置いた者が多いことも特徴といえます。商品の魅力や価値だけでなくものづくりの楽しさなどもぜひスタッフと共有してみてください。スタッフ一同、皆さまのお越しをお待ちしております。

※アフターメンテナンスや商品の修理につきましては担当者不在の際や商品の状態によって、商品をお預かりさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。

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kissoraが大切にしていること

kissoraの一番の魅力はmade in Japan。 日本製でものづくりをしているところです。革という長い時間をかけて親しみを育んでいく点に加えて、日本の職人さんが持つ細やかな生産技術の高さや配慮あるものづくりにリスペクトを込めて、kissoraでは国内生産であることを大切にしてきました。近年ではコストが安価なことを理由に生産拠点が海外に移る現状があります。そんな中だからこそ日本生産を見直しながら、職人の高齢化や仕事の減少と向き合い、地場産業を活性化していきたいという想いからmade in Japan にこだわり続けています。
そしてもう一つkissoraが大切にしていることは人との「繋がり」です。商品が完成品として仕上がるまでには革・金具・生地などの素材屋さん、デザイナー、裁断職人さん、縫製職人さん、販売員、そしてご購入いただく皆さまなど、その多くの方々の手によって育まれます。そうして沢山の人の手によって愛されるアイテムを生み出すことが我々のこれまでの、そしてこれからの喜びです。

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kissoraを支えてきたベストセラー

この10年でkissoraがリリースしてきたアイテムは総勢約3,000アイテム。今回は10年の月日の中で長く愛され人気となったロングセラーのアイテムから、各年の「バズりアイテム」に着目してご紹介します。素材の高騰によりやむなく廃盤となり今では手に入れることのできなくなった名作から初代から長く続く不朽の名作まで、その顔ぶれは様々。そしてこれからの「バズりアイテム」も皆さまと作り上げていきたいと思っております。ぜひご覧ください。

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kissoraデビュー当時、2012年のバズりアイテムといえばまさにこちらの「ソフトナチュレ」。特別なミシンで施したステッチがポイントで、超軽量・超ソフトな国産牛革を使用したシリーズです。使い心地にこだわり、持った時にふわっと体に馴染む柔らかさ、軽さを兼ね備えています。

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現在では素材の高騰により廃盤を余儀なくされたアイテムですが、大変多くの方々に愛されたアイテムです。素材の元々の上質さはもちろんのこと、経年変化が豊かに表れるアイテムのため、その表情の変化も大変楽しむことができたアイテムでした。また、同シリーズではサイズやカラー含め様々なシーンに馴染みやすいモデルをリリースしたことが長く大きく愛された秘訣だったように思います。特に「KINT-002」はワンショルダー、ショルダーバッグ、リュックの3WAYで使用する事ができ、その利便性から好まれる方が多くおられました。小さいながらも内装、外装いずれも収納力に長けており、小物を持ち運ぶことの多い女性に特に親しまれたアイテムです。

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東京都・墨田区の老舗タンナーで仕上げたベジタブルタンニン鞣しの高級牛革を使用した財布、小物シリーズ「セラゾール」よりL字ファスナーロングウォレットをご紹介します。革本来の風合いをそのまま生かした素材で、存分に革のエイジングが楽しむことができます。表面に凹凸が多く、特有のマットな質感の革は、使うほどになめらかなツヤのある色合いに変わっていきます。

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メイン収納のコイン部分にファスナーが付属していないのが特徴で、ひと目で中身を確認することができます。薄い仕上がりですが、中身を沢山入れてもかさばりづらく、コンパクトなバッグにもすっぽり収まります。落ち着いたカラーリングのため、男女ともに使いやすく幅広い年代にも親しまれてきました。現在もお取り扱いの続いているロングセラーです。

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不朽の名作「アマーレ」。革の表面の加工を可能な限り行わず、ナチュラルな手触りと軽さを実現したkissoraの定番アイテムです。使い込んでいくことでツヤが出て柔らかく馴染み、エイジングを楽しむ事ができます。アマーレは、脱クローム鞣しという技法で作られているレザーを使用しています。ヌメ革に近い風合いに仕上げることで、持つと革がギュッギュッと鳴くのが特徴です。

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ロングセラーとして長く愛されてきたアマーレシリーズの中でも「KIOB-017」は、非常に多くの方に愛されてきたアイテムです。2WAY仕様となっており、ショルダー部分を伸縮させることでショルダーとリュックへの持ち替えがスムーズに行えることが特徴です。メインの収納は開口部がマグネット式になっているためアクセスが簡単で、広々としたスペースなので500mlのペットボトルもすっぽり入ります。内装、外装ともにポケットも充実しており、荷物を整頓して入れることが可能でありながら、軽く仕上げられているため、普段使いにぴったりのアイテムです。

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kissoraの今年を彩る新アイテム

kissoraでは年に2回、春夏(SS)と秋冬(AW)に新作をリリースしています。半年間の中で新たに出会う革から生まれる新型をはじめ、ロングセラーとなっているシリーズの新型やリニューアルまで豊富なラインナップが出揃います。このセクションでは2022AWから2023SSにかけての新作より3型をピックアップしてご紹介します。

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kissora キソラ
ブリリオシリーズ
トートバッグ
KIIS-129

14,850円 税込

軽量で輝くような発色の牛革を使用しています。染料仕上げ特有のナチュラルな発色と十分に加脂された艶感が特徴で、使いはじめから柔らかく、手馴染みの良いシリーズです。ハンドルは5段階で長さの調節が可能で、内装はポケットや仕切りのないシンプルな構造ですが、A4用紙がすっぽり入る使い勝手万能な仕上がりです。傷や汚れにも比較的強く、デイリーユースにぴったりで、同シリーズの小物類も充実しています。

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kissora キソラ
ダグラスシリーズ
ハーフウォレット
KIVP-178

17,050円 税込

ベルトにも用いられるほど無骨で強靭なイタリア モンタナ社のレザーを使用した、メンズライクな新作です。クセになるモッチリ感は、伝統的なフルベジタブルタンニン鞣しの製法から生み出される上質な手触りで、使い込むほど手に馴染み、素晴らしい経年変化を楽しめます。表面は縁のステッチ以外にデザインを施さずシンプルな仕上がりなのでビジネスシーンにもフィットします。機能性も十分に組み込まれている優秀なアイテムです。

ダグラスシリーズ一覧はこちら

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kissora キソラ
レッテラシリーズ
ロングウォレット
KIVP-182

19,250円 税込

2023年財布シリーズの新作「レッテラ」。中世ヨーロッパが起源のシーリングスタンプをモチーフにしたブローチがアクセントとなっており、手紙を象って仕上げられたデザインとの組み合わせがかわいらしいシリーズです。重要な書類や大切な手紙に向けて押されるシーリングスタンプをモチーフとすることで、トレンドに左右されないクラシカルな印象を演出しながら、長く愛されるアイテムであってほしいという願いも込められています。手紙と同じように気持ちを込めたギフトとしてもおすすめです。

レッテラシリーズ一覧はこちら

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全国のkissora取り扱い店舗では2023SSのカタログを配布しております。カタログにはオンラインではまだお取り扱いのない新作アイテムも多数掲載されております。ぜひお気軽にお手に取ってご覧ください。

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この10年を振り返って

レザーグッズブランド「kissora」の立ち上げから丸10年。その全てを見守り、支え、牽引してきたチーフディレクター秋月樹一郎氏と、職人としての姿を持ちながらもkissoraを愛し、ものづくりへの情熱を欠かすことのなかったチーフエディターの倉持聡氏に「これまで」と「これから」をテーマにメッセージをいただきました。

私たちにとってこの10年とは

秋月氏(kissora チーフディレクター):私にとってこの10年は、一言で言えば「人と人とのつながり」でしょうか。日本製に特化したブランドをプロデュースするというのは私も初めてで、企画をキックオフしてまず感じたことは「日本の職人の高齢化」でした。日本の生産現場は、それぞれのプロの職人によって分業化されています。そのうちの一つでも欠ければ製品は作れません。一本に繋がっているその糸を決して途切れることがないよう常に作り手に寄り添ってきたつもりです。その糸は作り手までではありません。その思いを売場で表現し販売してくれる仲間、そしてお客様まで繋がっている。kissoraの思いに共感していただける仲間とお客様が増えたことに感謝しかない10年でした。

倉持氏(kissora チーフエディター):私にとってこの10年は大変内容の濃い10年でした。まだ誰も知らないkissoraというブランドを1号店の店長としてひとりでも多くのお客様に知っていただき、使っていただけたらという思いで奔走していました。ブランド立ち上げ当初はもちろん1店舗しかなかったので寂しい思いもありましたが、徐々に店舗が増えて苦楽を共にする仲間が増えると同時に沢山のお客様に支えられて今があるということを日々感じています。街中でkissoraのバッグを使っている方を見かけると今でもすごくうれしいですし(声を掛けてしまいたいぐらいですが、ものすごく怪しい人になりそうなので我慢しています)有難い気持ちになります。思い返せば沢山の出来事が有りましたが、笑いあり涙ありのあっという間の10年間でした。

これから歩む10年とは

倉持氏:今は店舗から一歩だけ離れて企画やPR活動に注力していますが、これまでのkissoraに携わっていただいたお客様、仲間、職人や革屋さんなどの繋がりに感謝の気持ちをもって更なるブランドの成長を目指していきたいと思います。実際、革製品は取り扱いが難しい・革製品は高い・革製品はややこしいなどといったネガティブなイメージが根強くあるのが現実です。kissoraというブランドの良さや革製品の魅力をもっと沢山の方に知っていただき触れていただけるように日々アップデートを模索しながら、これからも長く続くブランドになるように精進していきます。

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秋月氏:革は使えば使うほど馴染み、使い手に寄り添い、暖かさを感じられる素材です。一緒に過ごした良い思い出も苦い思い出も、その人にとってはとても大事なものだと思います。そんな革製品を、バッグやサイフだけにとどめるのはもったいない。これからは、革で作れるモノの可能性を探って、生活雑貨など生活全般において革が身近にある暮らしを提案したい。トレンドに流されることなく、ずっと長く一緒に歳を重ねていける相棒のような製品をプロデュースしていきたいと思っています。

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