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2024.08.30

《column.17》kissoraのメンテナンスについて

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慌ただしく過ぎていく日々の中で、
何が大切で、何がそうじゃないかを自分の目で見極め、
一日一日を丁寧に、シンプルに暮らしたい。
そんな日常にそっと寄り添う「kissora」との生活。
そんなコンセプトを掲げたkissoraが、
皆さまと革との毎日をより豊かに彩れるようにと始まったコラム企画。
革についての知識やひとつのトピックを深く掘った内容をお届けいたします。
ぜひご一読ください。

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コラム・17

kissoraのメンテナンスについて

第17弾は「修理」「ケア」等のメンテナンスについてです。私たちは皆さまのお手元にある、あるいはこれから出会う全てのキソラの製品とより長く、より深い時間を過ごしていただきたいと願っております。但し、革製品を取り扱うキソラにとって避けられないのが、素材やものづくり上で起こる様々なトラブル。革素材は他の素材に比べて動物由来であること、加えて、キソラの製品は素材の表情を生かした製品を多く生産しているため、ケアをしながらのご使用を推奨しております。しかし、気をつけて使用していても様々なトラブルは起こり得ます。そこで使用を諦めてしまうのではなく、修理やケアを視野に入れて、より長くキソラの製品とお付き合いいただきたいと思っております。今回はそんな『メンテナンス』についてお話しします。

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kissoraでは、店舗へのご来店やお電話、InstagramへのDM、メールにて修理のお問い合わせを承っております。ご依頼内容によって修理可否、有償・無償、その場でのお直し・数日〜数週間のお預かり等、対応が異なります。「そもそもメンテナンス可能なのか」「どこに依頼すれば良いのか」など些細な事でもお困りのことがございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

メンテナンス等お問い合わせ

kissora製品の修理、ケア、メンテナンスに関するお問い合わせは下記より承っております。お問い合わせの際は、DM等の場合はご依頼内容と状態のわかる写真の送付をお願いしております。なお、製品の状態によってはご希望に添えない場合がございます。また、返信までに1〜2日(土日祝除く)お時間を頂戴する場合もございます。大変ご不便おかけしますが、予めご了承ください。

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実店舗での受け入れ

【推奨】kissora、ekissoraオンリー店、kissora一部取扱い店舗にて、修理品等の受け入れを行なっております。店舗や商品の状態によってその場でのお直しではなく、お預かりさせていただく場合もございます。予めご了承ください。

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Instagram

【推奨】kissora公式Instagram(@kissora_official)のDMよりお問い合わせいただけます。DMのの返信欄は、プロフィール公開、フォローの有無によって「メイン」「一般」「リクエスト」に振り分けられる可能性がございます。ご注意ください。

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Instagram

kissora SNS専用メールアドレス kissora.nonakanohito@gmail.com 
迷惑メール防止対策のためドメイン指定を行っている場合は、「kissora.nonakanohito@gmail.com」を指定して下さい。

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kissoraではこれまでに数々の修理、ケアのご依頼を受けてきました。皆さまの手で大切に育てられたアイテムは一つひとつ状態が異なるため、具体的なケアの方法や修理後の仕上がりをお伝えすることはできませんが、あくまで一例として、これまでにご依頼を受けたメンテナンスをご覧いただければと思います。

修理例

修理は主に、ものづくりにおけるトラブルや使用過程でのハプニングへの対応となります。修理品の状態によっては生産した職人に戻し、修復するお時間を頂戴する場合もございます。あるいは、kissora、ekissoraオンリー店にてお直し可能な職人店長が在店の場合、その場でお直し可能な修理もございます。

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ホックの付け替え

主に製品の開閉口である、ホック部分が使用を重ねるにつれ、緩くなる、閉まりにくくなる、外れてしまうなどのトラブルが起きる場合があります。こちらは基本的にパーツのお取り替えとなります。ホックというパーツは消耗品であり、パチッと留まる感覚がゆるくなってきたタイミングが交換の合図です。

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リールの付け替え

リールが切れてしまった、伸縮が機能しない、革の装飾が剥がれてしまった等の修理が可能です。ホックと同様に基本的にパーツのお取り替えとなり、一般的なものであれば、550円にて承っております。

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糸ほつれ

糸が切れてほつれてしまった場合の修理となります。修正箇所によっては承ることができない場合や、有償での対応とさせていただいております。

YouTube「糸ほつれのお直し」

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がま口修理

がま口の金具が本体から離れてしまった、金具部分が折れてしまった等の修理も承っております。パーツの劣化や革素材の状況によって有償・無償が異なります。お問い合わせください。

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革の取り替え、縫い直し

こちらは特例ですが、二つ折り財布のコイン収納部が裂けてしまった部分を補修した例をご紹介します。経年変化が大きく進んでいた状態だったため、同様の色ではなく、色味が近い革を新たに取り付ける形で対応しました。革が裂けてしまった場合は基本的に修理を受け付けておりませんが、今回は修復可能なパーツ部分であったため、お直し可能となりました。拝見、検討させていただくことは可能ですので、一度ご相談ください。

修理例

アフターケアでは主に革素材の表面に起こるトラブルに関するメンテナンスとなります。kissoraの革製品をお使いいただく上で月に1回程度のケアをお願いしておりますが、ケアをしていても雨天時や日々の生活でトラブルはつきもの。アフターケアによって全てのトラブルを解決できるわけではありませんが、日々研究をしながらできる限りの対応をさせていただいております。

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水、雨のシミ

水分、油分が不足して乾燥した状態に雨や水が付着、そのまま放置をすることでシミになって表面に残ってしまう場合があります。この場合、一般的なクリームのみのケアでは解決できないことが多くなります。使い込むことで革の色合いが濃くなり、目立ちにくくなることもありますが、さらに発展したケアを行うことでより目立ちづらくさせることができます。YouTubeチャンネルで水シミを「水」を使って目立ちづらくするケアをご紹介しております。ぜひ併せてご覧ください。なお、こちらはベーシックなケアから応用したものとなりますので、ご自身で行われる際は十分にご注意ください。

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お酒(アルコール)のシミ

基本的に「消毒」のアルコールは革にとってタブーとなり、アフターケアでも目立ちづらくすることは不可能ですが、お酒のアルコールの場合は完全に元の状態に戻すことは極めて難しいですが、軽減することもあります。但し、時間を置き過ぎた場合や、無理に撥水スプレーなどを塗布されるとケアを施すことが難しくなります。

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引っ掻き傷

革が乾燥すると爪で引っ掻いたり、物と擦れることで傷になることが多々あります。素材の性質にもよりますが、デリケートクリームを用いて水分と油分を補うことで軽い傷は目立たなくすることができます。革が剥がれてしまうほどの傷は補修不可ですが、表面を擦ったようなレベルであれば、軽減することが可能です。染料仕上げで表面の加工をしていない革ほど傷がつきやすいですが、その反面傷を消しやすいという傾向があります。

ケアについての特集はこちら

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革製品が動物由来のものであることも踏まえ、修理、ケアが対応できない場合もございます。メンテナンス可能な例と同様に一概に不可能とお伝えできない部分がございますので、気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

修理・メンテナンス不可のもの

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色褪せ

革の色褪せは光に当たる環境に置いておくだけで発生するトラブルです。乾燥することで革の油分や水分が抜けると同時に染料も抜けてしまい、それによって色が褪せて「退色」します。デリケートクリームのケアでは色の発色を補うことはできないため、アフターケアでの補修は不可となります。なお、着色のサービスは承っておりません。

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ヒビ割れ、革が裂けたもの

乾燥が進むことや鋭利なものの衝撃によって革がヒビ割れたり、裂けてしまう場合があります。この場合、革の持つ繊維が剥がれてなくなっている状態となるため、元に戻す、修復することは困難となります。

上記のトラブルはいずれも日頃のケアで予防、対策をすることができます。革にとって必要な成分は「水分」と「油分」。デリケートクリームにはそれらの成分が含まれており、簡易的なケアでも継続的に行うことで十分な効果を発揮します。適切なケアを行いながら、キソラの革製品をお楽しみいただければと思います。

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