1. TOP
  2. コラム
  3. 《column.01》雨の日の革との過ごし方

2023.06.12

《column.01》雨の日の革との過ごし方

kissora

慌ただしく過ぎていく日々の中で、
何が大切で、何がそうじゃないかを 自分の目で見極め、
一日一日を丁寧に、シンプルに暮らしたい。
そんな日常にそっと寄り添う 「kissora」との生活。
そんなコンセプトを掲げたkissoraが、
皆さまと革との毎日をより豊かに彩れるようにと始まったコラム企画。
革についての知識やひとつのトピックを深く掘った内容をお届けいたします。
ぜひご一読ください。

kissora
コラム・01
雨の日の革との過ごし方
第一弾は「雨の日の革との過ごし方」です。日本には雨季として梅雨期(5月末〜7月中旬)と台風期(8月〜9月)があり、季節によって雨の降りやすい時期が異なります。どんよりと空が曇るそんな日だからこそ、お気に入りの持ち物で出かけたいものです。しかし革にとって『水』はまさに天敵。水シミを避けて革は晴れた日だけ使うという方も少なくありません。今回はそんな方々へ向けて雨の日の革製品との付き合い方についてご紹介します。

kissora
革×水
一般的に革にとって水は天敵とされています。よくあるトラブルの原因としてあるのが突然の雨降りによる水染みや、バッグの中で飲み物の蓋が開いてしまい起きる内側からの水染みです。 皮が革として生まれ変わる工程では沢山の水を使用します。また、革となった後でも人間の肌と同様に油分と水分の絶妙なバランスが保たれることで革本来の最高のポテンシャルを発揮します。本来革にとって水分は無くてはならない存在ですが、シミになるトラブルには「染料」「油分」「汚れ」が大きく関係しています。
kissora
例えば、ポタっと落ちた一滴の水が革に染み込んでいくとします。水は革の繊維をつたって円状に染み込んでいきますが、その際に革に含まれる染料・油分・汚れを染み込んでいく方向に掻き出していきます。そして円形に広がった先でそれらが乾燥することでシミになります。つまり「革だから水に弱い」のではなく「革の種類や状態によって水に対する弱さが異なる」ということです。

kissora
kissora
kissora

水に特に弱い素材
革の染色方法は大きく分けると2種類に分かれます。一つ目は染料による染料仕上げ。こちらは革本来の表情を生かしたナチュラルな仕上げです。二つ目は顔料による顔料仕上げ。革の表面に顔料の塗膜を作り、革にある傷やムラを隠すことで均一で上品な仕上がりになります。前者の染料仕上げに関しては水分の影響を受けやすい為、水によるトラブルが顕著に表れます。その反面経年変化は大きく、使い込む事と手入れを繰り返していくことで色が深まりツヤが出ます。「味が出る=シミが目立ちやすい」と言えます。
染料を使用したアイテム

アマーレ
KIOB-017
¥21,450税込
ブルース
KIOB-100
¥27,500税込
リゾートメッシュ
KIMI-024
¥14,850税込
オリーブヌメ
KIEN-160
¥13,750税込
ダグラス
KIVP-178
¥17,050税込

横スクロールで商品ラインナップをご覧いただけます。

kissora

比較的強い素材
前述における後者の顔料仕上げは、革の表面に顔料の塗膜を形成することにより水が革へ染み込んでいくスピードが遅くなり、濡れた瞬間に払うことで水染みを防ぐことができます。もちろん、防水効果のある塗膜でない限りは水に対する効果は絶対ではありませんが、それでも染料仕上げ(素上げ)に比べるとトラブルに強い素材と言えます。
顔料を使用したアイテム

エテルノ
KIMF-015
¥12,100税込
トミー
KIOB-023
¥15,950税込
マルシェ
KIMI-132
¥20,350税込
プログレッソ
KIOB-098
¥14,300税込
トミー
KIOB-024
¥14,850税込

横スクロールで商品ラインナップをご覧いただけます。

kissora
kissora

雨の日の対策
kissora
革製品における基本的な水対策は、撥水スプレーです。撥水スプレーを定期的に塗布することで、シミの間接的な原因となる細かい汚れを防ぐことができます。撥水スプレーの特徴は、革の表面に撥水効果のある塗膜を作ることで水や細かい汚れを防ぐ効果があります。簡単で効果が見込める半面、浸透させて効果を期待する製品と比べて効果が落ちやすい為、短期的に継続して塗布する必要があります。 塗布する際は、アイテムから50cmほど離した位置から全体に満遍なくかかるように吹きつけます。かけ終えてから使用するまでに30分程度時間をおくことをおすすめしています。スプレーのあとが気になる際はブラシ等で馴染ませてください。また、他のお手入れと並行しておこなう場合などについては下記のお手入れページをご参照ください。

kissora

kissora キソラ
撥水スプレー
プロテクティブスプレー

1,760円 税込

布にも革にも使えるオールラウンドタイプの防水・防汚スプレー。使用する30分前にかけると効果を発揮します。日頃の汚れから守るために、予防として使う方法もあります。

kissora

kissoraおすすめアイテム
kissora
水に比較的強いアイテムとしてkissoraが今回おすすめするのは、2022年よりリリースしたバッグシリーズ「マルシェ」です。表面に顔料を薄く吹き付け、アニリンと呼ばれる染料を用いて染色するセミアニリン仕上げによる加工が施されているため、水染みをはじめ傷や汚れが比較的目立ちづらく扱いやすいシリーズです。デザインとしては天ファスナーや余計な飾りやパーツを排除してシンプルを追及している為、季節問わず幅広いシーンでお使いいただけます。小ぶりな見た目のアイテムもマチをしっかり設けているためスマホやコンパクト財布もすっぽり。カラーバリエーションはkissoraらしいナチュラルなカラーリングに併せ、使いやすいブラックもラインナップしています。

kissora

マルシェ
トートバッグ S
KIMI-133

14,850円 税込


kissora

マルシェ
トートバッグ L
KIMI-132

20,350円 税込

そのほかマルシェシリーズ

マルシェ
KIMI-136
¥9,680税込
マルシェ
KIMI-135
¥9,680税込
マルシェ
KIMI-134
¥10,450税込

横スクロールで商品ラインナップをご覧いただけます。
今回のコラムでは「雨(水)」についての内容をお届けしました。革の知識が深まるほど、「水」も敵ではないのではと思うことができたかと思います。育てるように定期的なお手入れを行うことでアイテムものびのびと成長していきます。ぜひ今後も様々なシーンでkissoraのアイテムをご愛用いただけると嬉しいです。次回のコラムは「キズ」についてを予定しております。ぜひお楽しみに。

トップへ戻る
トップへ戻る

コラム一覧に戻る