2025.05.09
《Buddy.03》キソラ羽生店

バディ・03
キソラ 羽生店
kissoraにはお店を支えるたくさんの仲間がいます。全国に展開するキソラの取扱店の中でも、直営店では特に革の知識を深く持ち、キソラ製品を愛してくれているスタッフ・店長がいます。本コラムではそんな販売スタッフをご紹介していきます。
『Buddy(バディ)』は「親友」や「マブダチ」といった信頼している仲間に対して使う表現とされています。魅力溢れる彼らを少しでも知ってもらいたくこの企画を立ち上げました。前回ご紹介したキソラ金沢店 田端店長に続き、第3回となる今回は【キソラ羽生店 篠田店長】をご紹介します。

2024年11月1日で5周年を迎えたキソラ羽生店。埼玉県にありながら、群馬県、栃木県、茨城県といった様々な地域に隣接した場所に位置し、施設内には200の専門店を携える大型ショッピングモールに属しています。広々と広がる店内はキソラオンリー店の中でも稀なほど、キソラがリリースしているほぼ全てのラインナップを揃えながら、知識とキソラへの愛情が深いスタッフたちがお出迎えしております。所狭しと並ぶキソラの商品たちをまずはスタッフが好きでいてくれていることをひしひしと感じられる店内でした。一部ではございますが、その羽生店に秘められた魅力をこれからお伝えしていきます。

お店の工夫
キソラの店舗の中でも最大サイズを誇る羽生店では、店長とスタッフが力を合わせて施した工夫が随所に見受けられます。革への興味が少ない方から関心の深い方まで。どんな方々でもオープンに入りやすい空間づくりがなされています。
①: スーツケース販売用の台。革でカスタマイズし、大きなロゴをレーザー刻印機で刻印。スタッフの旦那様が塗装業をされており、店舗の雰囲気に合うようにプロ仕様の塗装で元のブルーから落ち着いたブラックにカスタムしているという秘話もひそかなポイント。
②:名入れ刻印の際に参考にするフォントサンプル。レジ前に常設されているため、スタッフへのお声がけがなくてもお客様がどんな名入れをしたいか自由にイメージできるような工夫。
③: 味の出やすいシリーズ付近に経年変化の革サンプルを設置。使い込んだ未来を想像したり、お客様が求める革の特性を一目で見やすいような工夫。
④: カウンターの上部に記されるkissoraのコンセプトや店内のサービス 等についてのご案内。羽生店全体を見守るように個性豊かに描かれています。こちらもスタッフの力作。
この他にもお客様が自由に見て回っても商品のことがより理解できるような、お客様が求めている製品を探し出せるような工夫が様々なされています。
キソラでは全13店舗のオンリー店にてそれぞれのInstagramアカウントがあります。中でも羽生店はコンスタントな投稿頻度とこだわったリアルタイムなおすすめ情報の発信を行っております。オフィシャルでは見られないホットな新作や今おすすめしたいアイテム、再入荷商品等も取り上げられておりますので、ぜひ併せてご覧ください。

キソラ羽生店限定アイテム
キソラ羽生店では店長の気まぐれアイテムとして多数のハンドメイドオリジナルグッズのお取り扱いを行っております。
①: 引き手チャーム(過去のキソラアイテムに使用されていた引き手のデザインを踏襲したアイテム。お客様からの切望の声を受け取り、引き手のみの形式で販売しています。各550円)
②: キーキャップ(一般的な鍵の頭に取り付けるタイプのキーキャップ。ロゴはレーザー刻印がなされており、経年変化を実感いただきやすいアイテムです。各550円)
③: 刻印可能ネームタグ(大きなバッグへの刻印サービスを行えない観点から生まれたアイデアアイテム。裏面にレーザー刻印で氏名等を入れることでネームタグとしてお使いいただける便利グッズです。刻印込み1,980円)
いずれも店内の工房で製作された篠田店長お手製のアイテムです。革の端切れを活用したサステナブルなアイテムで、全てオンリーワン。どのアイテムがどの色でラインナップされているかは来店時のお楽しみにしてみてください。

kissoraのYouTubeチャンネル「kissoraの中の人」でも篠田店長が出演し「店舗紹介vol.03」として実際に店内を巡りながらお店の魅力をご案内いただいています。今おすすめしたい推しアイテムから羽生店限定アイテム、篠田店長が丹精込めて育て続けている愛用バッグ・お財布もご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください!


kissoraの店長紹介
篠田敦吏さん / キソラ 羽生店
栃木県の大都会「宇都宮」出身。2012年に入社後、2014年に一般店にて店長へ。富山県や石川県を含む12店舗での経験を経て熱望していたkissora店舗への異動が決まり、現在に至る。
「趣味は漫画とアニメ、海外ドラマを見ることです。歌もよく1人で歌っています。でもやっぱり一番楽しい時間は家族と過ごしている時間です!」と家族愛も語ってくれました。
座右の銘:他力本願

羽生店の顔でもある篠田店長。自身の抱え込みやすい性格を顧みて、人に頼ることを意識しているという店長は、スタッフの得意分野を見極め、頼る時は全身全霊で頼ることを徹底することで、「他力本願」が見せるチームワークを日々発揮してくれています。
他人に頼れることは誰しもができることではありません。その献身的で周りに目を向ける素直な真っ直ぐさが彼の背中を支えたいという想いに変わり、お店全体の団結力を高めているといえます。
普段から嘘のない接客をモットーにしており、革のメリットだけでなく、デメリットもきちんと伝えることで、お客様が本当に求めているものをしっかりと受け取りご提案することを心がけているという篠田店長。革の道に進む以前からデニムをこよなく愛している店長は「デニムと同様、革も育むもの。長く使って育んでいくのが好きなのかも知れないです。傷やムラに見えるものも味。そこを楽しめるのが醍醐味です。両者ともユニークで少し堅苦しいイメージもあるかと思うのですが、知れば知るほど魅力の詰まったアイテムなので、その魅力をぜひ僕とお話ししながら伝えさせてほしいです」と話してくれました。そんな篠田店長のもとでお気軽に革に触れていただけると我々も嬉しく思います。

篠田店長のバッグの中身を見せていただきました。ご覧の通り、革、革、革。バッグ、お財布以外は全て自作で作られたアイテムというのがさらに驚きです。ヌメ革が見事に育てられ、こだわりのあるものづくりを感じることができ、愛着の深さが伝わるアイテムが並んでいます。
元々ゴリゴリのハンドメイドブランドの製品を好んでいた店長は、高校時代の親友Sさんがレザークラフトを始めたことをきっかけに道具を一式揃えたことがものづくりのスタートと教えてくれました。

《ものづくりの楽しさとは?》という問いに「まず上手くいかないことですね!」と答える篠田店長は「その分熱中できるので、作りたかった形が綺麗に仕上がった時の達成感はサイコーです!」と語ります。冒頭でご紹介した現行の羽生店限定アイテムに留まらず、自分の作りたいものから要望のあったものまで、作ってみたいものはまず作ってみているそうです。「ものづくりに関しては常に高いレベルを目指していきたいですね」と心強い姿勢も見せてくれました。
製品の知識や革の特性に留まらず、ものづくりの素晴らしさにもフォーカスした姿勢がキソラ製品への愛情にも注がれ、彼が好きになったものを他の誰かも同じように好きでいてくれるような雰囲気が羽生店には溢れているように感じました。
1日の過ごし方

家族が増えてから時間の使い方が変わったという篠田店長の日々はこのようなサイクルとのこと。自分の時間を大切にしながらも「ほかの誰か」のための時間も欠かせないことが伺えます。
日々の接客や生産はもちろんのこと、メルマガ配信にも力を入れている羽生店は、内容がユニークで配信を心待ちにしている方もいると話題になっています。お立ち寄りの方はぜひメルマガ配信も設定してみてください。


こちらのセクションでは篠田店長がリアルに使用しているkissoraのアイテムをバッグ、財布に分けてご紹介いただきました。

愛用バッグ /
ラヴァーレシリーズ
篠田店長が愛用しているバッグはラヴァーレシリーズの2WAYショルダーバッグ(グリーン)です。メンズライクなアイテムとして2023A/Wにリリースした本アイテム。姫路産の国産牛革に製品洗い(革を長時間水に浸すことで収縮により使い込んだ風合いに仕上げる加工。洗い加工をすることによりクラシカルな表面の変化が楽しめます。)を施した素材を使用しており、製品洗い加工特有の硬さがありますが、使い込む程に柔らかく馴染み、経年変化が楽しめます。
「小分けの充実した内装が使いやすく、製品洗いの雰囲気が抜群です!約1年使用して惚れ惚れするエイジングをしてくれています!」とラヴァーレの魅力を伝えてくれました。

上記の写真は新品(写真:左)と篠田店長が約1年ほど使用したアイテム(写真:右)です。一回り小さく見えますが、同じ品番、同じ寸法で作られたものです。色はグンと深まり、ツヤの増した表情が印象的で、クタッとした雰囲気が革が豊かに育った証を存分に表現してくれています。革の成長としてはまだまだ初期段階。より魅力の増したバッグにこれからも育っていきます。実物をご覧になりたい方はぜひ篠田店長に声をかけてみてください。

愛用バッグ /
ミネルバボックスシリーズ
続いてご紹介するのは篠田店長が愛用しているお財布、ミネルバボックスシリーズのラウンドファスナー長財布(イエロー)です。
キソラの数あるシリーズの中でも、より革の良さをふんだんに生かしているミネルバボックスシリーズ。ファスナー部分以外に布素材を一切使わず、革の魅力をダイレクトに味わえる仕様となっています。経年変化も存分に味わうことができるので長く一緒にいるほど魅力を感じられるアイテムです。
「いつまで使ってるんだというくらい使っています。経年変化は言わずもがなの魅力なのですが、長く使っても型崩れしにくく内装もオールレザーなので痛みもほぼありません。小さい財布に揺らぐこともあるのですが、なかなか手放せない存在です!」

使い始めてからもうすぐ5年が経過するという篠田店長のお財布。驚くべき点は元々の色がイエローだったということです。(写真左:上下で使用差)使用年月を重ね、使い込み、お手入れも繰り返し行われたことで何段も色が深まり、ブラウンのような色合いに変化しています。お財布はバッグよりも全体的に触る機会が多く、経年変化の進行がより早く感じられるアイテムです。日々の使い方によって経年変化後の表情は様々。ミネルバボックスシリーズはオンリー店限定色を含めて全6色とカラーバリエーションも豊富に揃えておりますので、篠田店長と同じようにぜひ自分だけのお財布に育ててみてはいかがでしょうか。

